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おとーちゃんのわーくしょっぷ

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Reセットのすすめ

今回ご紹介するのは「リシャフト」、つまりシャフト交換なのですが、ここであえてご紹介するのには意味があります。

それは、90%以上のアマチュアゴルファーの方々が気付かず(知らず)に陥っていることなのです。

問題になるのは「アイアンセットクラブ」

文字通り8~10本の【セット】で販売されているものなのですが、機能的には【セット】になっていない物がほとんど(全てと言ってもよい)なのです。

アマチュアの方からよく聞く言葉に
「○番が苦手!」
とか
「5番より7番の方が飛ぶんだよねぇ!」
とか言うものがありますが、これの原因の半数以上がこの【セット】であって【セット】になってないクラブのせいなのです。

「私のはホ○マの50万するクラブだから大丈夫!」

などと言うことおおっしゃる方も多いのですが、じつはその反対。
高級クラブほどその実態は・・・。(理由は後記)

決してメーカーの悪口を言うつもりはありません。
仕方ないことなのです。
むしろ悪いのは消費者の方かもしれません。

なぜなら、もし皆さんが行かれたお店にバランスの揃ってないクラブや、鉛がベタベタ貼ってあるクラブと鉛は貼っていないけどバランスの揃ったクラブが並んでいたらどれを選びますか?

ほとんどの方が鉛の貼ってないバランスの揃ったクラブを選ばれるでしょう。

しかし、クラブは実に原始的な工業製品です。

クラブは大まかに言うとヘッドとシャフト、そしてグリップから構成されています。

この中で最も問題になるのがヘッド。

特に軟鉄鍛造品と呼ばれるものです。

なにが問題かというと、重量にバラツキが出るのです。

同じ番手の同じヘッドを100個作ったとしましょう。

設計どおりの重量に仕上がるものは10個もありません。

差の大きいものでは15グラム近くも差が出てしまうのです。

このように3番からSWまで10個づつ作ると番手ごとの重量に調和の取れた組み合わせが約2割程しか出来ません。

が、組み合わせを変えることによって5グラム以内のごさで調和を取る事は容易くなります。

それでも差がなくなるわけではありません。

尚且つ販売量の少ない高級品はヘッドの製作数自体が少ないため上記のような組み合わせをしても10グラム誤差に押さえるのがやっと。(これが高級品ほど実態はひどい理由)

しかし、メーカーはカタログの数値どおりのバランスが取れたクラブを出荷する必要があるため、シャフトの中に鉛等の錘を詰めるのです。

これで見栄えのよいバランスの揃ったクラブの完成です!(笑)

数値だけですが。。。


シャフトはご存知のように中空のパイプ上になっています。

番手ごとに0.5インチの長さの差が作られており飛距離の差を生み出す大きな要因にもなっています。

が。そのシャフトの先端5センチに詰め物が入っていたらどうでしょう!?

1インチは2.54センチ。
5センチと言えば約2インチ。

4番手短いシャフトと同じようなものなのです。

これが5番より7番が飛ぶ理由です。


では、どうすればよいのか?

簡単です!

一度シャフトとヘッドをばらし、シャフトの中を綺麗に掃除し再度組み立て、バランスはバックフェースに鉛を貼ることで調整する。

それだけなのです!(といっても大変な作業なんですが・・・)

昔からプロやトップアマのクラブには鉛が貼ってあったでしょ!?

おまじないでされる方や、全体にスウィングバランスを上げる為に貼っていた人もいたようですが、じつはメーカー契約のトッププロのクラブはツアーサービスの手によって部品から組み上げたものがほとんどなのです。
その際当然シャフトへの詰め物はせずバックフェースでのバランス調整を行っていたために、皆さんも目にすることがあったのです。

本当の意味で調和の取れたクラブは、全ての番手において同じ感覚で打つことが出来、きちんと距離差も生まれます。

これが、一生懸命努力して、人一倍練習しているのに報われない理由の一つなのです。

恐ろしいことに、プロショップで組んでもらったというクラブにも多く見られました・・・。(まともなお店が少ないと言うことです)

では実際どのような作業なのかを2005年12月に行った作業(ここではリシャフトですが)をご覧になってみてください!


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